人生を1億円で売りました。
昔話をしよう。
私がまだ幸せだった頃の話を。
私のお父さんとお母さんは
とても若かった。
19歳で、できちゃった婚だった
2人は私が小学1年生の頃
まだ25歳という若さで…
その上、一軒家を建てた。
近所の人達や友達の母親から
私はいつも褒められていた。
若いのに立派なご両親ね。…と。
お父さんとお母さんが褒められるのは
嬉しい。そして、誇らしい。
我ながら、随分、嫌味な子だったと思う。
マンション暮らしの友達をバカにしたり
両親が喧嘩したと泣く子に自慢したり
本当に…可愛げのない子供だった。