人生を1億円で売りました。

結悠「幸せになる事にですか?」

恭吾「ええ。それよりも今は
結悠さんと共に生活する事に
興味があります。」

変な人だけど、温かい。
宇宙よりも無限に広がる
優しさをこの人は持っている。

結悠「…その先にはきっと
何もないですよ。」

恭吾「そうだとしても…
やっぱり僕は…何もないその先を
見てみたいです。」

笹倉さんは、私の心に出来た隙間を
吹き抜ける春風のように
とても心地の良い人だ。
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