人生を1億円で売りました。
着替えを済ませ、役所へと行くと
電話口の男性が要件を伝えてきた。
なんとなくいい話ではないと
思っていたけど、やっぱりそれは
全然いい話ではなくて…。
私にとっては無理難題を
押し付けられてるかのような
耳にしたくない言葉だった。
我が家…お父さんとお母さんと
幸せな生活を送っていたと
私が思い込んでいた家の
固定資産税が随分と滞納していると
言われた。借金を返す事に
必死だった私には、後回しに
せざるを得ない事だったけれど
いよいよ向こうも限界だと言う。
当たり前だ。払わない私が悪い。