人生を1億円で売りました。
結悠「あの...、1つだけ。」
恭吾「何でしょう?」
結悠「何で、私と結婚しようと
思ったんですか?
いえ!有難いんですよ!凄く。
借金も返してもらえて、おまけに
こんな素敵な家に住めるなんて
私にとってはいい話すぎるんですけど
それで、笹倉さんはいいんですか?」
しばらく黙り込んだ彼は
うん。と何度か頷いた後
ようやく口を開いた。
恭吾「僕は恋愛結婚などしたくないんです。
でも、身の回りの世話は誰かにして欲しい。
自分でやるのは面倒ですから。
そこで、考えたんです。
お金で買えばいいのだと。
幸い財力には自信があります。
ですが、いきなりそんな提案をしても
皆さん、引くでしょう。」