人生を1億円で売りました。

結悠「そう...ですよね。
本当に…すみません。」

迷惑はかけない!と心に
誓ったはずなのに。
私はまた迷惑をかけた。

絶対に美味しくないのに
美味しいです。と微笑む
笹倉さんを見て
居た堪れない気持ちになった。

箸が進まない。不味いと
分かっているからじゃない。
…どうしていいのか
分からないからだ。

恭吾「何かありましたか?」

結悠「いえ、何も。平気です。」

恭吾「僕は今まで、平気と言って
平気だった女性に出会った事がありません。
結悠さんは我慢強い人ですから
尚更、信用なりません。」
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