人生を1億円で売りました。

結悠「…本当に平気です。
信用なくても信じて下さい。」

笹倉さんはそっと箸を置くと
食べるのをやめ、何故だか
話さなくてもいい様な事を
話し始めた。

恭吾「僕ね、病院では嫌われてるんです。
怖いそうです。冷血だとか。
とっつきにくいだとか。
話しかけづらいだとか。
他にも色々と言われています。」

とても珍しい事だ。
笹倉さんから話題をふるなんて。
だから、答えた。素直な思いを。

結悠「 ...見る目がないんですね。」

恭吾「見る目ですか?」
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