ドラゴン・ノスタルジア
嬉しい。
みんな、そんな事考えてくれてたんだ。
「だから、様子がおかしかったんだね…」
やだな、
また泣きそう。
その気持ちが、有り難くて。
それまで黙って話を聞いていた大地は、急に質問を挟んできた。
「さくら、その日が誕生日なのか」
私は頷いた。
「うん。18歳になるの」
「なら、同じ日に俺との結婚式、挙げるか」
大地は真昼の太陽の様に、からっと私に笑いかけながら言った。
「……え?!!」
りっちゃんと凌太はぎょっとして、大地と私をまじまじと見つめた。
「嘘!……結婚?」
「さ、さっきイチャイチャしてたとは思ったけどお前ら、いつの間にそういう関係に?!」
「ま、まだ私はそこまで、気持ちが追いついてないから!!」
私は慌ててこう言った。
「俺達、婚約してんの」
大地は私の言葉をスルーして、凌太とりっちゃんに笑いかけた。
「マジか!」
「おめでと!さくら、大地!」
だから…ちょっと待って!
「でもさ、…集まれないよね今は」
りっちゃんが呟く。
「そうだな、集会は禁止されているし」
凌太は続けてこう言った。
「本番はコロナウイルスが終息してからにして、今はネットパーティーでも開くか」
「お前ら、伝染病のせいで集まれないのか」
大地は驚き、状況を理解したようだ。
みんな、そんな事考えてくれてたんだ。
「だから、様子がおかしかったんだね…」
やだな、
また泣きそう。
その気持ちが、有り難くて。
それまで黙って話を聞いていた大地は、急に質問を挟んできた。
「さくら、その日が誕生日なのか」
私は頷いた。
「うん。18歳になるの」
「なら、同じ日に俺との結婚式、挙げるか」
大地は真昼の太陽の様に、からっと私に笑いかけながら言った。
「……え?!!」
りっちゃんと凌太はぎょっとして、大地と私をまじまじと見つめた。
「嘘!……結婚?」
「さ、さっきイチャイチャしてたとは思ったけどお前ら、いつの間にそういう関係に?!」
「ま、まだ私はそこまで、気持ちが追いついてないから!!」
私は慌ててこう言った。
「俺達、婚約してんの」
大地は私の言葉をスルーして、凌太とりっちゃんに笑いかけた。
「マジか!」
「おめでと!さくら、大地!」
だから…ちょっと待って!
「でもさ、…集まれないよね今は」
りっちゃんが呟く。
「そうだな、集会は禁止されているし」
凌太は続けてこう言った。
「本番はコロナウイルスが終息してからにして、今はネットパーティーでも開くか」
「お前ら、伝染病のせいで集まれないのか」
大地は驚き、状況を理解したようだ。