ドラゴン・ノスタルジア
透き通った丸い屋根から光が差し込む、最上階の神殿に着いた。
白を基調とした、荘厳な雰囲気。
みんなは立派な袴姿、色鮮やかな着物ドレス姿になって私達を迎えてくれた。
「キャーーー!!!」
女生徒達が悲鳴を上げ、私達を見て興奮している。
大地が私に近づき、生徒達と私の間に立った。
「さくらは俺のだからな」
それを聞くと女生徒達は、さらに大声で叫び出した。
「…しかし、すごい場所だよな、ここ」
凌太は感動よりも、畏怖に近い気持ちを口にした。
「…綺麗な場所。…ゆっくり絵に描いてみたい」
結月はじっと、見た事の無い色とりどりの花々が咲き乱れる神殿の中を見回している。
「わお!」
りっちゃんはさっき弾いたピアノよりも大きな、白いグランドピアノに感動した様子ではしゃぎ、その椅子に座った。
「素敵なピアノ!」
彼女が弾く伴奏に合わせ、和音をはじめとする生徒達は、伸びやかで綺麗な声で、祝福の歌を歌い始めた。
「これを、練習してくれていたのか…」
大地は感動した様子で、聞き入っていた。
「素敵。…結婚式と卒業式が、合体したみたい」
「誕生会もな」
大地は私にだけ聞こえる声で、言ってくれた。
「誕生日おめでとう。さくら」
「…ありがとう、大地」
すごく幸せだな、私。
みんなが笑顔で、祝ってくれて。
白を基調とした、荘厳な雰囲気。
みんなは立派な袴姿、色鮮やかな着物ドレス姿になって私達を迎えてくれた。
「キャーーー!!!」
女生徒達が悲鳴を上げ、私達を見て興奮している。
大地が私に近づき、生徒達と私の間に立った。
「さくらは俺のだからな」
それを聞くと女生徒達は、さらに大声で叫び出した。
「…しかし、すごい場所だよな、ここ」
凌太は感動よりも、畏怖に近い気持ちを口にした。
「…綺麗な場所。…ゆっくり絵に描いてみたい」
結月はじっと、見た事の無い色とりどりの花々が咲き乱れる神殿の中を見回している。
「わお!」
りっちゃんはさっき弾いたピアノよりも大きな、白いグランドピアノに感動した様子ではしゃぎ、その椅子に座った。
「素敵なピアノ!」
彼女が弾く伴奏に合わせ、和音をはじめとする生徒達は、伸びやかで綺麗な声で、祝福の歌を歌い始めた。
「これを、練習してくれていたのか…」
大地は感動した様子で、聞き入っていた。
「素敵。…結婚式と卒業式が、合体したみたい」
「誕生会もな」
大地は私にだけ聞こえる声で、言ってくれた。
「誕生日おめでとう。さくら」
「…ありがとう、大地」
すごく幸せだな、私。
みんなが笑顔で、祝ってくれて。