ドラゴン・ノスタルジア
厳かに響く美しい歌声の中、結婚式が始まった。
中央の壇上に、大地と私が向かい合わせに立つ。
みんなはそれを囲む席に座っている。
司会進行を引き受けてくれた紺野君の声が、会場中に響く。
『光の祝福』
「せーの」
空蓮と小さな子供達は弥生さんの合図で、結月と一緒に描いた花の絵を、一斉にぱっと空中に放した。
「わあ…!」
生徒達の歓声が沸き起こった。
色とりどりの絵はふんわりと飛んで本物の小さな花になり、輝きながら空中へと一斉に舞い上がった。
『水の祝福』
海流が虹色のシャボン玉を吹くと、それらは音を立てながらはじけ、小さな水で出来た小鳥に変わって次々と羽ばたき出した。
海流と空蓮は青と金色のドラゴンに変身し、虹色の小鳥達と一緒に空へと舞い上がった。
みんなは拍手をしながら、それを見守った。
『炎の祝福』
梅が立ち上がり、きらきらと黄金に輝く炎を神殿の中全体に浴びせかけた。
一瞬、全員が火あぶり遭う恐怖を感じたが、徐々に体中が熱いパワーに守られている様な、不思議な感覚を味わった。
『風の祝福』
久遠様が白いドラゴンに変身し、大きく息を吸い込むと、神殿の中全体に息を吹きかけた。
一瞬、全員が吹き飛ばされそうな気分を味わったが、徐々にそれは爽快で大胆な、勇気溢れる気持ちへと、変わっていった。
中央の壇上に、大地と私が向かい合わせに立つ。
みんなはそれを囲む席に座っている。
司会進行を引き受けてくれた紺野君の声が、会場中に響く。
『光の祝福』
「せーの」
空蓮と小さな子供達は弥生さんの合図で、結月と一緒に描いた花の絵を、一斉にぱっと空中に放した。
「わあ…!」
生徒達の歓声が沸き起こった。
色とりどりの絵はふんわりと飛んで本物の小さな花になり、輝きながら空中へと一斉に舞い上がった。
『水の祝福』
海流が虹色のシャボン玉を吹くと、それらは音を立てながらはじけ、小さな水で出来た小鳥に変わって次々と羽ばたき出した。
海流と空蓮は青と金色のドラゴンに変身し、虹色の小鳥達と一緒に空へと舞い上がった。
みんなは拍手をしながら、それを見守った。
『炎の祝福』
梅が立ち上がり、きらきらと黄金に輝く炎を神殿の中全体に浴びせかけた。
一瞬、全員が火あぶり遭う恐怖を感じたが、徐々に体中が熱いパワーに守られている様な、不思議な感覚を味わった。
『風の祝福』
久遠様が白いドラゴンに変身し、大きく息を吸い込むと、神殿の中全体に息を吹きかけた。
一瞬、全員が吹き飛ばされそうな気分を味わったが、徐々にそれは爽快で大胆な、勇気溢れる気持ちへと、変わっていった。