ありがとう。そして、さようなら。
…なんて、そんなことを言えるわけもなく、

「ごめん。あんまり話したことがなかったから。」

一ノ瀬の笑顔に何故か安心して、会話をすることが出来た。

「俺は一ノ瀬月風。知ってるよね?」

「うん。」

そりゃそうだ。学年一のイケメンなんて知らない人がいるはずがない。

「好きな食べ物って何?」

え?なに?なんでいきなりそんな質問?

…っの前に、今は授業中だから!!

先生に叱られてみんなの注目を浴びるのが嫌だったので、

「…っ今は授業中だからね!?そういう質問は休み時間にして!」

つい大きな声で言ってしまった。

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