ありがとう。そして、さようなら。
「へーえ?休み時間ならいいんだ?」

しまった。
ただでさえ話すのが嫌なのに…

でも、言っちゃったもんは仕方がない。

今日だけ…今日だけと思いながら、

「ちょっとだけだよ?あなたは相手する女子が沢山いるでしょう?」

「ちょっとだけならいいんだ。」

ニヤリと笑う一ノ瀬。

…全く、なに考えてんだか。



……シーーン。

なんでこんなに静かなんだろう。

黒板の方に目を向ける。

すると、先生が真顔でこちらを見ていた。

まさか…と思い、クラスメイトを見渡してみると、私達のことをガン見している。
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