男装少女は史上最強!!?Ⅱ ー動き出す歯車ー
「い、樹里?」
バッ
私はすぐに振り返った。
何故って?
由比都の声がしたから。
『由比都!!』
ギューーーッ
由比都「ぅわっ!?…ちょ、樹里!!」
『……ずっと…ずっと会いたかった…!ずっと…謝りたかったの…!!』
由比都「謝る?何をさ、樹里。」
な…何を、って…
『私が姉なのに、私が弱かったせいで、あなたが死んでしまって…!!』
由比都「泣かないでよ、樹里。あれは樹里のせいじゃなかったでしょ?僕は恨んでなんかいないし、まだ樹里には生きていてほしいよ?」
『え、や、あれは私のせいでっ!!』
由比都「だから違うってば。あの後ね、賢也?って人と一騎打ちしたんだ。すごく強かった。そんなんで負けて、しかも死んじゃうなんて、弱すぎだよね。」
賢也は世界No.1の樹庵の幹部だ。
全国No.1の夜炎総長とは格が違ったのだろう。
一騎打ちでも、互角だったのはすごい。