男装少女は史上最強!!?Ⅱ ー動き出す歯車ー
『私はあなたを許さない、一生、死んでもね。』
ダッ
私はナイフを構えた。
夜明「お前っ、ナイフ…!!!」
『ごめん夜明。私、今初めて罪を犯すよ。でも大丈夫、死んで償うから。』
夜明「は…おま…何言って…!!」
グサッ
賢也「がっ…」
『賢也、最後に聞いておく。なんで由比都を殺した?お前に殺す動機はなかったはずだ。』
賢也「樹里、さ。いっつも…弟の話ばっかりしてた…じゃん。俺は、ずっ…と樹里のこと…好きだったのに…!俺のほうが、好きだったのに!…なのに、あいつが邪魔してきた。だから始末…した。雄のこと…も、殺すつも…りだ…ったんだぜ…?」
『賢也…!お前、なんで…!』
かける言葉がない。
でも、もう別にいい。
私も死ぬから。