goodbye青春
「私は、あなたに恋をしています。私はあなたが好き」

そう手話で伝えると、莉亜ちゃんは「えっ!?嘘!ちょっと待って!!」と言いました。しかし、それは同性に告白された拒絶というものではなく、私はドキドキしながら口にしました。

「まあ、こんな感じです」

すると、莉亜ちゃんも気になる人がいると言ってくれました。そして、クラスの名簿の写真を見せてくれます。

「うちのクラスにいます!上から順に名前を呼んでいって」

「わかった!」

私は一番から順番に人の名前を言っていきました。しかし、私のところは読むのが怖くて飛ばしてしまいます。莉亜ちゃんは最後の一人の名前を読んでも、「違う」と言いました。

「……私?」

「うん。気になってる……」

そう莉亜ちゃんに言われた刹那、嬉しさガ込み上げてお互いに顔を真っ赤にしました。遠距離恋愛になること、お互いバイセクシャルであるということもありますが、私たちは「恋人」という関係になることを決めました。
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