俺様天然男子
恐怖体験
【理音】



可愛い、雛森。



真っ赤な顔で、慌てたりして。



最近、バイトしてても、家で音楽聴いてても。



たまに雛森の顔が浮かんで来る。



「ねぇ、嵐生」

「んー?悩みか⁉︎」

「可愛いなって、思うんだよね。ギューってしたいなぁって」

「あの、理音さん…。主語が欲しいっス…」

「雛森」

「あっ、そう…。それって、好きなんじゃね?」

「えっ⁉︎そうなのっ⁉︎」



好きなの⁉︎



いつ⁉︎



「『好き』ってなに?」

「目で見えないもの」

「そんなの知ってるよ」

「可愛いとか、触りたいとか?そう言うのも好き」

「おじさんが女の人に痴漢するのも好きってこと…?」

「やっぱりお前…理音だな…」



理音ですけど…?



もう、わかんないよ。



好きって、なに?



「そうだなぁ…。理音の場合、『一緒にいたい』とか『誰にも譲りたくない』って思ったら?」



誰にも…。



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