俺様天然男子
サラダとスープ、照り焼きチキン。
「「いただきます」」
男ふたりで食べ始めた夕食。
父さんとふたりとか、久しぶりだな。
「マイク買った?」
「買ってない。なんか、バイト代がもったいなくて」
「あははっ、何のためにバイトしたんだっけー」
だって、なんかもったいなくて…。
それに『頑張った成果』が目で見えることが嬉しくて、減らすことに躊躇してしまうんだ。
「学校はどう?」
「あっ、なんかね、イジメられてる」
「えっ…」
「大丈夫。相手にしてないし、俺だけに絡むわけじゃないし」
「それ、学校に言った方がいい?」
「言わなくていいよ。別に、どうでもいいから。でも、ヘッドホン壊されてキレた」
「どんなヤツなの、相手」
「化粧が濃くて、下品で、歩くクズ」
「女っ⁉︎」
「うん。だからね、余計そのままにしてる。構うとひどくなりそうだし」
「本当に辛かったら、絶対隠さないように」
うん、わかってる。
「「いただきます」」
男ふたりで食べ始めた夕食。
父さんとふたりとか、久しぶりだな。
「マイク買った?」
「買ってない。なんか、バイト代がもったいなくて」
「あははっ、何のためにバイトしたんだっけー」
だって、なんかもったいなくて…。
それに『頑張った成果』が目で見えることが嬉しくて、減らすことに躊躇してしまうんだ。
「学校はどう?」
「あっ、なんかね、イジメられてる」
「えっ…」
「大丈夫。相手にしてないし、俺だけに絡むわけじゃないし」
「それ、学校に言った方がいい?」
「言わなくていいよ。別に、どうでもいいから。でも、ヘッドホン壊されてキレた」
「どんなヤツなの、相手」
「化粧が濃くて、下品で、歩くクズ」
「女っ⁉︎」
「うん。だからね、余計そのままにしてる。構うとひどくなりそうだし」
「本当に辛かったら、絶対隠さないように」
うん、わかってる。