俺様天然男子
次の日、机でダラっとしている雛森に近づいた。



珍しい。



いつも紗雪と楽しそうにしてるのに。



しゃがみ込み、机と同じ目線になった。



「お疲れなの?」

「わっ‼︎理音くんっ‼︎」

「具合悪い?」

「違っ、バイト‼︎力仕事で疲れちゃって…」

「そうなの?大丈夫?」

「ダメかも…。寝ても疲れが取れない…」



雛森が瀕死だ‼︎



どうしたらいい⁉︎



疲れた時は甘いもの⁉︎



「ちょっと待ってて」

「えっ?理音くん?」



自販機にチョコ売ってた‼︎



珍しく校舎内で小走り。



自販機でチョコとジュースを買って、また小走りで雛森の元に戻った。



「これ、どーぞ」

「チョコ…?」

「疲れた時は甘いものチャージするといいって、父さんがよく言ってたから」

「あははっ、ありがとう」



やっぱり可愛い。



笑うと、さらに可愛い。



この大きな目が、フニャッとなる感じが、たまらなく可愛い。



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