俺様天然男子
心の声が漏れるとは思わなかったな…。



雛森、赤くなってたし…。



なんか、すごく恥ずかしい…。



それに、変にドキドキしてる。



バイト前にコンビニに寄って、落ち着くために買ったお茶を一気飲み。



どうしたんだろ、俺…。



ブンブンと、首を振ってバイトに向かった。



「あっ、いいとこに来たっ‼︎」

「なんですか?」

「来て早々ごめんね、コレ…」

「いやぁ、さすがにアコギはムリですよ」

「理音にもできないなら、修理に出すしかないのかぁ…」

「俺、素人なんで…」



できないこともある。



さすがに剥がれは直せないよ、モエさん…。



「なら、こっちはできる?」

「できますよ。着替えて来ます」

「頼もしいわぁ、理音」



部品の交換とかなら、普通に誰でもできるじゃん。



でも、頼られてる感が嬉しい…。



着替えて、ベースと向き合って。



接客はモエさんがしてくれてるので、俺はひたすら直します。



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