俺様天然男子
性格悪いのかな、あたし…。



「よし、行こう。並ぶみたいだから、飲み物買って行こうか」



みんなでコンビニで飲み物を買い、目的のお化け屋敷。



どうやら、ミッションをこなしてゴールまで向かうシステムのようだ。



舞台は廃病院。



怖すぎる…。



「ふたりずつに別れて行こう。あたし、嵐生と行くから、由乃と理音ね」

「へっ⁉︎」



みんなで入るんじゃないの⁉︎



怖いのだってみんながいればマシにならない⁉︎



「俺と紗雪の間に愛が生まれる予感…」

「は?ないない」

「ちょっとぐらい期待させろよ‼︎夏なのに‼︎」

「夏、関係ないからね」



理音くんと… 理音くんと…。



この恐怖に、理音くんと一緒というドキドキ。



「理音くん…」

「ん?」

「気絶したらごめん…」

「逆に俺がしたらごめんね」

「それは困るっ⁉︎」

「じゃあ、頑張る」



ニコッとしないでっ‼︎



すでに気を失いそうです…。



それに、やっぱりすれ違う人とか、周りの女の子が理音くんをチラチラ見ている。


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