俺様天然男子
目の前にある薬品庫に急ぐと、そこには点滴とミッション。



『手術室に届け、カルテを2階ナースステーションに持って行け』



手術室〜…。



もう、ヤダよぉ…。



「さっきの人、いなくなってるといいね」

「そうだね…。もう、ドキドキヤバい…」



深呼吸をしてから、理音くんがドアを開けた。



えっ…。



「いやぁぁぁぁぁぁ‼︎」

「行くよっ‼︎」



目の前にさっきの看護師さんがいて。



もう、パニック。



理音くんがグイッとあたしを引き寄せ、肩を抱きながら走ってくれた。




もうヤダっ‼︎



涙止まんないっ‼︎



「ビックリしたぁ…」

「ううっ…こ、わいよっ…」

「大丈夫、逃げないから、ね?」

「手術っ室…怖いよぉ〜‼︎」

「俺がひとりで行く?雛森、待ってる?」

「ヤダっ‼︎絶対離れないっ‼︎」

「わかった。目、閉じててもいいよ。俺が引っ張るから」



理音ぐぅぅぅぅん…、大好きだぁぁぁぁ…。



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