俺様天然男子
満足して帰ってった嵐生達を見送ってからお風呂に入った。



リビングに出れば、泉が今か今かと待ち構えていて。



「どうなったの⁉︎雛森さんと‼︎」

「無事に付き合いました」

「きゃぁぁぁぁぁ‼︎初カノだねっ‼︎」

「うん、今から電話しようかなって」

「すればいいよっ‼︎よかったねぇ‼︎」



泉がドラマが決まった時のように喜んでいた。



歯磨きを終えて、部屋の電気を消してから布団に潜り込む。



『今日はいろいろとありがとう』



雛森から、そんなメッセージが届いていて。



声が聞きたくて、電話をかけた。



「は、はいっ‼︎」

「あははっ、出るの早いね」

「返事…こなかったから…あたしの夢だったのかと思って…。ずっとスマホ握ってた…」

「そんな可愛いことする?」

「だってぇ…。夢みたいなんだもん…」



夢じゃないよ。



俺もこれが夢だったら、すごくがっかりする。



雛森が、俺の彼女になったんだ。



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