俺様天然男子
【由乃】



信じられないけど、理音くんがあたしの彼氏になって。



毎日夜に電話して、他愛もない話をして。



たまにお昼を一緒に食べたりしている。



「マジで付き合ってるの?」

「うん」

「天道のどこがよくて…?まぁ、男らしいとこもあるっていうのは、愛花に対する態度でわかったけど…」



周りからよく聞かれる。



あたしと理音くんが本当に付き合ってるのかと。



今なら、胸を張って『そうだよ』と言える関係になった。



嬉しくて仕方ない。



デマだったけど、噂を流してくれた愛花にはある意味感謝しなくちゃね。



『何がいいの?』って聞かれるけど、そこは『内緒』で通してる。



だって、理音くんのことを理解してるのは…理音くんの周りだけでいいもん。



「夏休みだねぇ」

「あっ、通信票の日じゃん」

「バイト、忙しくなるね」

「でも1日5時間程度だし、オープン楽しみ」

「そうだね」



近々、お店がオープンする。



オーナーをお客に見立てたデモンストレーションなんかも、トラブル時の対応とかも、ばっちり研修しました‼︎




< 131 / 640 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop