俺様天然男子
可愛いなぁ…。



いつ会えるかな…。



「頭疲れた…。理俺は由乃とイチャイチャしてるし…」

「してないよ…」

「メッセージのやり取りでイチャイチャしてんじゃん‼︎」

「それくらいいいでしょ」

「ムカつく…。鈍感天然世間知らずのくせに…」



悪口言われた。



ストレス溜まってんだろうな、嵐生。



合格したら、音楽部屋で発散させてあげよう。



「あっ、そういえばさ」

「うん?」

「理音がかなりイケメンだって噂が流れてるらしいけど。誰かに会ったのか?」

「終業式の日、雛森とデートしたから?」

「素の理音で?」

「うん」

「お前、夏休み入ってから髪分けてんの?」

「そうだよ。暑いし、ウザいから。切ろうと思ってる」

「いいじゃん。俺は賛成」



雛森のために、変わりたいと思う。



一緒にいて恥ずかしくないように。



「明るくなったな、理音」

「そう、かな?」

「俺は前の理音より、今の理音の方が好きだぞ」



照れること言うなよ、嵐生のくせに…。



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