俺様天然男子
お母さんだって、幸せになったっていい。



「どんな人なの?」

「いい人よ。普通の会社を経営してる人」

「いいじゃん。結婚してもいいよ?」

「とりあえず、会ってみてくれる?」

「うん、日取りはお母さんに任せたいところだけど…バイトの早い日か、ない日にしてね?」

「ありがとう、由乃」



お母さんだって、まだまだ若い。



あたしに妹か弟ができてもおかしくない。



新しいお父さんか…。



受け入れられるのかな?



「あたしに気にせず、デートしてきていいからね?」

「大好きよ、由乃」



あたしも大好きだよ、お母さん。



いつか、幸せになってね?



あたしも、今すごく幸せなんだよ。



お母さんが仕事に行くまで、話をした。



相手の人のことや、理音くんのこと。



久しぶりにじっくりお母さんと話して、なんだか心が暖かくなった気がする。



いつか理音くんに会ってみたいって言ってくれたから、いつか会わせたいと思う。



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