俺様天然男子
夜に、理音くんと電話をする。
早めにお風呂に入って、ご飯も食べてから。
もう、寝るだけにして、ベッドに座って電話。
「へぇ、じゃあ、もしかしたらお母さん再婚するかもしれないんだね」
「うん。あっ、そしたらあたしって『雛森』じゃなくなるのかな?」
「そうかもね。なんて呼ぼう…」
いやいや、理音くん。
あたしそろそろ『由乃』って呼んでほしいんですよ?
言わないだけで、紗雪のことは紗雪と呼ぶのに、彼女のあたしは名字で呼ぶんだもん。
あたしも名前で呼ばれてみたい…けど。
呼ばれてしまったら、照れすぎてあたしがあたしでいられなくなりそうな気もする。
「なんで、紗雪のことは紗雪って呼ぶの?」
「俺ね、紗雪の名字知らない」
「あははっ‼︎あたしのフルネームは知ってる?」
「知ってるよ」
「本当?」
「雛森はね、『雛森 雛森』だよ」
「えっ…ウソでしょ…?」
「あはっ、ちゃんと知ってるよ」
なんか、たまに意地悪。
早めにお風呂に入って、ご飯も食べてから。
もう、寝るだけにして、ベッドに座って電話。
「へぇ、じゃあ、もしかしたらお母さん再婚するかもしれないんだね」
「うん。あっ、そしたらあたしって『雛森』じゃなくなるのかな?」
「そうかもね。なんて呼ぼう…」
いやいや、理音くん。
あたしそろそろ『由乃』って呼んでほしいんですよ?
言わないだけで、紗雪のことは紗雪と呼ぶのに、彼女のあたしは名字で呼ぶんだもん。
あたしも名前で呼ばれてみたい…けど。
呼ばれてしまったら、照れすぎてあたしがあたしでいられなくなりそうな気もする。
「なんで、紗雪のことは紗雪って呼ぶの?」
「俺ね、紗雪の名字知らない」
「あははっ‼︎あたしのフルネームは知ってる?」
「知ってるよ」
「本当?」
「雛森はね、『雛森 雛森』だよ」
「えっ…ウソでしょ…?」
「あはっ、ちゃんと知ってるよ」
なんか、たまに意地悪。