俺様天然男子
父さんの『息子に性教育、ちゃんとしたぜ』という満足げな顔にイラッとした。



「雛森、こっち…」

「うん」



握りしめたコンドームを雛森にバレないようにポケットに突っ込んだ。



余計なことしなくていいし‼︎



「うっわぁ‼︎すごぉーい‼︎何これ、全部CD?」

「あっ、うん。小学生の頃から集めてて。なんか、壁一面CDになっちゃった」

「これ、凄すぎない?ってか、理音くんのお部屋、広すぎるっ…」



そうかな?



物はあまりない方だけど。



CDを聴くためのオーディオは、父さんが前に使っていたヤツをもらったから、音質も最高にいいし。



パコソンはノートだし、机も小さい。



テーブルもそんなに大きくないし、ラグも母さんか父さんが選んだヤツ。



自分で選んだ物って、ないかも。



「冷蔵庫だ‼︎いいよね、部屋に冷蔵庫」

「リビング行くの面倒な時は便利かな」



今日のために、いろんな飲み物めっちゃ入れといたけどね。



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