俺様天然男子
ボーッと後ろ姿を眺めていたら、クルッと振り返った彼が、あたしの持っていたカフェオレを手から奪った。



「これ、別会計で」

「かしこまりましたー」



えっ、えっ、えっ⁉︎




なにっ⁉︎



なんでっ⁉︎



「あのっ、天道くんっ⁉︎」

「お礼、ね?」



あぁ、たまらなくカッコいい…。



抱きつきたい。



彼のことしか…考えたくない。




友達になんて言われようと、この人を好きな気持ちが止められそうにない。



「はい、ありがとう。じゃあ」



ポンっと渡されたカフェオレ。



両手にたくさんの飲み物を下げた彼は、コンビニから出て行った。




待って、待って⁉︎



あたし、なにも言ってないっ‼︎



「ちょっと待って‼︎」

「…………?」



立ち止まって、振り返った彼は頭を傾げ、意味がわからないという行動をとった。



お礼、言わなきゃ…。



「こ、これ、ありがとう…」

「お礼だってば」

「ど、どこかに行くの…?重そうだから…」

「すぐそこだから大丈夫」

「そ、そっか‼︎じゃあ、ね‼︎」

「あっ、うん、じゃあ」



もう、ヤバい。



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