俺様天然男子
その寝顔を見ていたら、いつの間にか眠っていたようで。



スマホが鳴ってる…。



「理音くん…?電話…」

「んっ、あぁ…嵐生だ…」



目をパチパチした理音くんが電話に出て、なんか喋ってる。



どうやら、ヒマな山口くんが遊びに来たらしい。



「えっ?家の外?ちょっと待って…」



気まずそうにあたしを見る。



『嵐生、そこにいるんだって…』と。



あたしは別に大丈夫と言えば、少しムスッとした理音くんが、部屋を出て行った。



寝てた…。



理音くんに寝顔見られなくてよかったぁ…。



ヨダレとか、大丈夫だよね?



一応ゴシゴシと口元を拭って、ベッドから降りた。



「ごめーん。まさか理音が由乃を呼ぶとは思ってなかった。邪魔した?」

「し、してないよっ‼︎」

「あははっ、いやぁ、理音も男だったのかぁ」



だから、邪魔してないってば‼︎



なんて、言ったら、絶対ニヤニヤするから言わない。



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