俺様天然男子
だけど、すごくいい日だった。



理音くんとふたりで緊張したけど、楽しかったな。



「普通、連絡してから来ない?」

「したじゃん、ちゃんと」

「家の前でね」

「だってバイト先行ってもいねぇから、どうせ引きこもってんだろうなーと思ったんだもん。まさか由乃とイチャイチャしてるなんて思わねぇじゃん?」

「なんで思わないの…」

「理音だし」

「…………ムカつく、嵐生」

「まぁまぁ、喉乾いたからなんか飲んでいい?おっ、冷蔵庫の充実ハンパねぇ」

「全部雛森の‼︎」

「えっ?ごめん、開けちゃった」



仲良しだなぁ。



いい友達持ったね、理音くん。



夕方、3人で軽くご飯を食べてからふたりに送られて家に帰った。



あたしも紗雪と話したいな。



バイトばっかりで、ちゃんと話してない気がする。



『嵐生泊まるんだって。もぉ、電話できないっ‼︎』



ちょうどよく、夜の電話はお預けになった。



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