俺様天然男子
誉め殺し
【理音】



急に泊まりに来た嵐生に、聞きたいかとがある。



「その大荷物は…?」

「お家、追い出されちゃった」

「…………で?」

「しばらく、お世話して?」

「ハァ…」



どうやら、赤点を取って親を怒らせ、宿題もやらず、家の手伝いもせず。



バイトを探すと言って、見つけてきたバイトが歳を偽ってのホストだと。



嵐生のお母さんがブチ切れて、出てけと言われたそうだ。



「いやぁ、さすがにホストはやめるって言ったよ」

「うん、学校にバレたら退学だよね」

「だって…。レジ打ちとかしか見つけらんねぇんだもん…。手っ取り早くホストかなとか思っちゃうじゃん?」

「思っちゃわない。バカなの?」

「どうすりゃいいんだよぉ〜…」

「明日モエさんに聞いてあげるよ…。確かに、新人入ったけど忙しさが増してるからさ」



部屋の清掃まで、回らない時もあったりして。



もっとバイトが必要か…と、モエさんが呟いていたし。



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