俺様天然男子
雛森を可愛いと思うのは俺だけでいいのに。



他の男なんて、寄って来てもらっちゃ困るのに‼︎



「理音のイケメン説も浮上してるし、新学期、どうなんのよ」

「俺、髪切るよ。美容室予約したし」

「えっ、そのままの理音ってこと?」

「うん。あんなモサーッとしてたら、雛森が変人扱いされるの、可哀想だから」

「「…………ピュア」」



早く学校始まんないかな。



そしたら、毎日雛森に会える。



そんなことを考えてたら、雛森から電話が来た。



「あれ?遊んでたの?」

「うん。なんかね、嵐生がお家追い出されたらしくて、しばらくうちに住むんだって」

「そっかぁ…。なら、電話できなくなるね…」

「別にいいよ。別の部屋行くし」

「あっ、用事があってかけたの‼︎理音くん、夏祭り行かない?」



夏祭りのお誘いだった。



みんなで行こうって。



バイト、どうだったかな?



早く、雛森に会いたいな。



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