俺様天然男子
早くその日が来るように、頑張ってバイトに励んで。



やっと夏祭りの日。



理音くんの地元ではなく、あたしの地元の夏祭りだから、知ってる人に会うかもしれない。



夜には花火大会もあるし、朝からウキウキして、バイトに励んだ。



「お疲れ様でした‼︎」



紗雪と急いでバイト先から家に帰り、適当にご飯を食べてからシャワーを浴びて浴衣に着替えた。



出勤前のお母さんが手伝ってくれて、髪もお母さんがやってくれて。



ストレートの髪が、アップになって、さらにコテで巻かれて。



「可愛い」

「そう、かな?」

「昔の私に似てるわー。由乃って、世界一可愛い」

「それって自分も可愛いって言いたい感じ?」

「お母さんだって昔は可愛かったんだから」



工藤さんに会った日から、お母さんとの距離がさらに縮まった気がする。



大好き、お母さん。



「いってらっしゃい‼︎気をつけてね?ちゃんと送ってもらうのよ?」

「うん。行ってきます‼︎」



早く理音くんに会いたいっ‼︎



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