俺様天然男子
まさかこんなに喜んでもらえるとは思わなかった…。



みんなで歩き出し、しばらくすれば出店が並ぶ明るいお祭り会場だ。



「俺ね、あんまりこういうとこ来たことないんだ」

「そうなの?」

「父さんと妹が有名人だから、人の多いとこはあんまりね」

「なら、今日は楽しまなきゃね」

「うん。あっ、金魚だっ‼︎」

「飼えないならやらない方がいいよ?」

「そうなの?飼えないかなぁ…」



飼えても、来て早々金魚すくいはしちゃダメだよ。



金魚持って歩くの、大変なんだから。



紗雪は山口くんたちと先を歩き、あたしは理音くんと手を繋いで後ろからついて行く。



はぐれたら、スマホで連絡を取ることになってるから大丈夫だと思うけど…。



「輪投げっ‼︎」

「やるの?」

「アレはなにっ⁉︎」



テンションの高い理音くかんが、寄り道ばかりで困ります。



だけど、すごく楽しそうだ。



「焼きそば食べる⁉︎」



理音くんと夏祭り、すごく楽しいね。



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