俺様天然男子
わたあめを食べたら、口の中が甘いというので、たこ焼きを買った。



一個のたこ焼きをを、ふたりで半分こ。



幸せすぎて、今日が命日になっても悔いはないと思う。



とりあえず、歩きながら嵐生たちを探すことになったけど…。



「雛森、足痛い?」

「ちょっとだから大丈夫だよ?」

「少し休もうか」



振り回しすぎたせいか、雛森の歩く速度が遅くなっていた。



そういう履き慣れないのって、大変だよね、たぶん。



出店の合間を通り、座れるところを探す。



大きな神社で催されている夏祭りは、結構観光客も来るらしくて。



年々人が増えてるんだとか。



外国人、多い気がするなぁ。



ジャパニーズフェスティバル?



「あそこ、座れそうだね」

「うん」



座れそうなくらいの大きめの石に、雛森を座らせた。



会いたかった。



会ったら、満足する気がしてた。



だけど、それは違っていたみたいで。



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