俺様天然男子
どうやら、本当にご飯を作ってくれるらしい。



家にあるものでいいかと聞かれ、なんでもいいと返事をしたけれど…。



冷蔵庫見て適当に作れる、そこまでの料理スペックがあるのかと思うと…理音くんって実はものすごくいい男なのではないかと思う。



またお邪魔した天道さんのお宅で、部屋にカバンを置いてからリビングのテーブルの前に座らされた。



えっ⁉︎



あたしは手伝わなくていいのですか⁉︎




「あっ、着替えてくるね」



着替えに行った理音くんを見送り、『女子としてどうなんだ?』と、頭を悩ませる。



あたしも料理はできないわけではない。



お母さんが忙しい時や、疲れている時は、自分で作って食べる時もあるし。



元々料理は嫌いな方じゃない。



着替えて来た理音くんは、Tシャツにデニム。



シンプルなはずなのに、めっちゃオシャレに見える…。



「パスタでいい?サラダ食う?」

「あっ、お任せで…」

「クリーム系とトマト系、どっちがいい?」

「と、トマト…?」

「了解です」



て、手際良すぎるっ…。



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