俺様天然男子
理音くんの作ってくれたパスタは、お店の味だった。



「理音くんって、本当はスポーツも得意?」

「うーん…、歌うために体力必要だって父さんに小さい頃から言われてたから家で体動かす程度だよ?筋トレ用の部屋で」



もやしっ子に見えるのに…言われてみると、抱きしめられた時に意外とガッチリしてたような気もする…。



「片付けたら部屋行こう」



頭もいいんだよね?



歌もうまくて、こんなにキレイな顔してて、更に優しい。



料理もスポーツもできるとしたら…。



あれれ?



パーフェクト…?



「理音くんってなんであたしなんかと付き合ってるの⁉︎」

「へっ⁉︎」

「あたし、なんの取り柄もないし…可愛くないし…頭も中の中くらいで、めっちゃ平凡なんですけど⁉︎」

「そう?雛森は殺人的に可愛いよ」



あうっ‼︎



なんか怖い言葉ついて来ちゃったよっ‼︎



「俺ね、雛森の性格が好きだよ。穏やかで、あんまり怒ったりしないでしょ?」

「そうかも、しれないけど…」

「一緒にいたいなぁって思ったから、付き合ってるんじゃない?」



もういらないって…言われないかな…。



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