俺様天然男子
スタッフ用の飲み物の買い出しはもっぱら俺の仕事。
いちばんデカいから、ちいばん力があって当たり前だという、なんの根拠もない修平さんの言葉で俺になったんだけど。
そんなことも、嫌ではない。
みんなのために何かをすることは、気持ちがいいことなのだと知ったから。
『ありがとー、理音』と、笑ってくれる。
俺はここが好きだ。
週に4日のバイトだけど、もっと増やしてもいい。
土日に朝から働くことも、待ちわびている俺がいるんだ。
読書研究部に顔を出すことが減ったのだけど、誰にも何も言われないし、元々帰宅部のような部活だから問題ない。
学校の休み時間くらいしか、読まなくなった本。
「リトってさ、何聴いてんの?いつもコレ持ってるよね、お高いヘッドホン」
「いろいろ聴いてます。ロックとかも好きだし、最近はラップも聴くし。ネットでいろいろ聴いて、ハマればなんでも聴きます」
「へぇ、で?楽器も弾けんだよね?」
「なんでですか?」
「あんたがうちのスタッフの中でいちばん楽器に詳しいから」
まぁ、小さい頃からやってたし。
いちばんデカいから、ちいばん力があって当たり前だという、なんの根拠もない修平さんの言葉で俺になったんだけど。
そんなことも、嫌ではない。
みんなのために何かをすることは、気持ちがいいことなのだと知ったから。
『ありがとー、理音』と、笑ってくれる。
俺はここが好きだ。
週に4日のバイトだけど、もっと増やしてもいい。
土日に朝から働くことも、待ちわびている俺がいるんだ。
読書研究部に顔を出すことが減ったのだけど、誰にも何も言われないし、元々帰宅部のような部活だから問題ない。
学校の休み時間くらいしか、読まなくなった本。
「リトってさ、何聴いてんの?いつもコレ持ってるよね、お高いヘッドホン」
「いろいろ聴いてます。ロックとかも好きだし、最近はラップも聴くし。ネットでいろいろ聴いて、ハマればなんでも聴きます」
「へぇ、で?楽器も弾けんだよね?」
「なんでですか?」
「あんたがうちのスタッフの中でいちばん楽器に詳しいから」
まぁ、小さい頃からやってたし。