俺様天然男子
嵐生よりも、タカよりも。



俺が弾いた方が絶対うまいんだけどね。



でも、俺は歌うことがいちばん好き。



「理音は、ちょっと危ないよ」

「えっ、なんで?」

「喉、やっちゃうよ、その歌い方。今までと違うの、わかってるでしょ?特に高音のとこ」



父さんに指南される俺…。



くそぉ…。



確かに、喉痛いかも…。



声の出し方を教えてもらったり、ツインギターもいいんじゃないかと提案をもらったり。



これで成長できれば、もっとブワッてなるね。



「下手くそだけど、そこまで下手に聞こえないよね、君達」

「はははっ、なんスか、それー」

「いやぁ、まだまだなんだけどね?なんていうか…響に聞いてもらおうか。俺より彼の方が指導役には向いてるから」



ん?



じいちゃん?



『響』という名前が飛び出して、全員ポカーン。



すぐに父さんがじいちゃんを呼んできた。



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