俺様天然男子
スバルの親は、じいちゃんの正体が誰なのかすぐにわかったようで。



子どもにドラムを習わせるくらいの音楽好き。



「「よろしくお願いします」」



と、キラキラした目で預かることを承諾してくれた。



スバルの荷物を車に積み、次はタカの家。



「合宿ですか…?」

「はい、文化祭までの期間、うちで勉強と練習を兼ねて合宿でもさせようかと思いまして」

「勉強…。まぁ、家にいても楽器ばっかりいじってるバカ者ですので、ご迷惑にならないなら…」

「では、お預かりします」



そういえば、中学時代に荒れていたと言ってたっけ。



『勉強』に引っかかったようで、こちらも難なく受け入れてくれた。



最後は嵐生の家。



「えっ、いいんですか?前もお世話になったみたいで、挨拶に伺おうかと思ってたんですが、コイツが頑なに連絡先教えてくれなくて…」

「だって母ちゃん、ウタのファンじゃん…。理音の親がバーストのウタだって言ったら、ぜってぇ押しかけんじゃん…」

「えっ?今なんて言ったの…?」

「だから、ウタ、理音の父ちゃん‼︎ちなみに、今ここにいるお方はあの有名なエージェントの響さん‼︎」

「えっ、意味わかんない。なんで響がうちにくんのよ」



お母さん、おもしろい…。



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