俺様天然男子
主にバンドは軽音部。



ダンスやるって人たちもいたけど、ダンスは機材の関係で最初になって。



「俺らの後にやるとか、気の毒じゃね?」



と、軽音部にニヤニヤされて。



昔不良だった嵐生たちがイラッとしたっぽい。



だってね、ストレス溜まってるんだもん。



いつも揉め事をやんわりと仲裁してくれる嵐生が、ブチッとね。



「だったら俺らがトリでいいっスよ。恥かくのはどっちっスかね?」



なんて言っちゃったもんだから。



タカもスバルも臨戦態勢に入らないでよね…。



「そうかそうか。でも、さすがに可哀想だから、俺らの前座でいいって」

「は…?」

「2年が出しゃばってくんじゃねぇよ」



実行委員がアタフタしてるよ、嵐生。



リーダーじゃなかったの?



「嵐生、それでいいよね?俺たち、まだ結成して3ヶ月くらいだし。先輩に花持たせなきゃね」

「理音…」

「俺たち、最後から2番目でいいですよ。初心者なんで、恥かくのはちょっとって感じなんでー」



どっちが恥かくか、目に物見せてやる。



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