俺様天然男子
頭を撫でる手。



チュッとオデコにキス。



「うぁっ…」

「もっとしていい…?」



耳が死ぬぅぅぅぅ‼︎



何も言わなかったら、髪を耳にかけられた。



そのまま優しく耳をなぞるのは、さっきまで頭にあった手で。



ゾクゾクっと、背筋に駆け巡る電気みたいなもの。



「食べたい…」



あぁ、理音くん…あたしに欲情してる…。



流されそう…。



耳を撫でていた手が、首をなぞって、ゾクゾクがさらに大きくなった。



「チューしたい…」

「えっ、あっ…えっ?」

「雛森がイヤなら…しないけど…どうする…?」



それをあたしに聞く?



理音くんはやっぱり、たまに意地悪になる。



そんな甘ったるい声で、こんなに優しく触られて。



ダメなんて拒めるほど、あたしは大人じゃないよ。



「あた、しも…したい…」

「よかった」



頬を包むリトくんの手。



一瞬だけ触れ合った唇。



心臓が暴れてて、どうしたらいいのかわからなくて。



恥ずかしくて、でも…幸せで。



「ははっ、大好きだよ」



ふたりで照れて、何度もキスをした。



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