俺様天然男子
珍しくお団子頭の雛森が、今日も可愛い。



でも、頭撫でられない…。



お昼になり、中庭でみんなでご飯。



嵐生にスバル、俺と雛森に紗雪。



それと、さっきのふたり。



「理音くんたち、みんな同じお弁当?」

「母さんが張り切って作ったんだよ」

「そっか。みんな理音くんちにいたんだったね」

「うん。雛森は…焼きそば…」

「た、食べる?」

「食べる。交換」

「いいの?こんなにキレイなお弁当食べたことない…」



焼きそば‼︎



母さんのお弁当は雛森にあげる。



合宿中、とてつもなく張り切ってた母さんが、毎日全員のご飯と弁当を作ってた。



『うますぎる…』と言って、みんな母さんの弁当を喜んで食べてるからね。



ちなみに、今日は文化祭バージョンだとか言ってたっけ。



やたら色とりどり。



「お、美味しい…。あれ?お弁当って、こんなに美味しいんだっけ…?」

「母さんに伝えとくよ」

「弟子入りしたい…」



裁縫とかは苦手らしいよ、母さん。



< 248 / 640 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop