俺様天然男子
そんな思いを込めて頭を撫でようとしたら…。



「やっぱり可愛いけど邪魔…」

「わ、わかったよ…。もうお団子にしないから…」

「でも可愛いんだよ?」

「その必殺技はもうやめてください…」

「必殺技…?」

「理音くん‼︎『可愛い』禁止‼︎」



真っ赤になって怒った雛森に、大爆笑のみんな。



俺、雛森に怒られたっ…。



「そ、そんなに言ってない…」

「言ってるから‼︎今日だけで10回は聞いたからね⁉︎恥ずかしいからやめて‼︎あたし、そんなに可愛くないからっ‼︎」

「えっ、雛森はかわ…ごめんなさい…」



気をつけます…。



嫌われたらやだもん…。



「まぁまぁ、それが理音だから」

「そうだよ、由乃。諦めな」

「で、午後からのステージ、見に来んの?」



雛森に…怒られた…。



うぅぅぅぅぅ…。



ちゃんと気をつける…。



「り、理音くん…?そんなに怒ってないからね?あの、そこまで落ち込まなくても…ね?」

「なら、言ってもいいの…?」

「それはダメ」



だって…可愛い雛森が悪いじゃん‼︎



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