俺様天然男子
中には『ファンになりました』というものもあり、それだけは持って帰ると。



先生はシュレッダーを貸してくれるけど、自分でやれと言っていた。



理音くんは、やっぱり理音くん…。



その様子を見ていた他の子たちが大爆笑してて、理音くんがクラスに溶け込めていることが、なんだか嬉しく感じた。



「なぁなぁ、これヤバくね⁉︎」



山口くんがテンション高く現れて、手には理音くん同様、ラブレター。



こっちは嬉しそうだ…。



「おはよー。嵐生、それなに?」

「下駄箱に入ってた‼︎俺、モテ期到来?」

「ははっ、バカじゃん。変な女に引っかかっちゃダメだよー」

「紗雪が彼女になれば、こんなの捨てるけどね」

「…………本気?」

「えっ、結構マジで言ってっけど?」

「嵐生、次の授業、サボって話したいんだけど」

「あっ、うん…?」



急展開だった。



これ、どうなっちゃうの?



頑張るんだよ、紗雪‼︎



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