俺様天然男子
テンションガタ落ちで向かった学校で、また手紙の束を手にする。



「ふんっ‼︎」

「おっ、遂にゴミ箱行きか」

「シュレッダー、めんどくさい‼︎」

「だから悪かったってー。お前も悪くね?ムダに美人だし」

「だからって、普通に抱き付かないでしょ。なんか…俺の大事な物が奪われた気分…」



笑う嵐生と教室に行けば、雛森がニコッと笑う。




ごめんね、雛森…。



「俺、浮気しちゃったよ…」

「へっ…?」

「でもね、俺は悪くないから、怒るなら嵐生怒ってね?」

「えっ、ごめん、意味がわからない…」

「嵐生と同じベッドで…うぅぅぅぅぅ…」

「さ、紗雪っ‼︎なんか…理音くんがっ‼︎」



慌てて駆けつけた紗雪が、嵐生の頭をベシッと叩いていた。



訳を話すと、みんな笑ってるけど…。



「俺、もう雛森以外と同じベッドに寝ない…」

「お、女の人は…ダメだよ…?」

「ごめんね、雛森…。俺は嵐生に汚されてしまったよ…」

「山口くんっ‼︎理音くんに謝って‼︎」



なんだよ、男に抱き付かれて寝てるって…。



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