俺様天然男子
自分の意思があるって、すごいな…。



「恥ずかしくない…。あたし、天道くんのこと…本当に好き」

「なら、やりたいようにやりなよ」

「うん、なんか…紗雪が友達でよかった」

「ぼっちになったら一緒にいてあげる。あたし、実は騒ぐの得意じゃないからさ」

「知ってるよ」

「あははっ、バレてたかー」



うん、あたし、自分にウソは付きたくない。



天道くんだってひとりの人間だもん。



あたしと何が違うっていうの？



この気持ちは日に日に増していくし、彼の特別になりたいとすら思ってしまう。



「頑張る」

「うん、そうしな」



紗雪に勇気をたくさんもらった。



もう、このまま見てるだけなんてイヤだもん。



今日は絶対、話しかける。



そう意気込んだ次の日、先に教室に来たあたしの目に、ヘッドホンをしてない天道くんの姿が目に入った。



話しかけるなら今。



頑張れ、あたし。



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