俺様天然男子
痛みから逃げるようにキスして、何度もやめかけたけど。



時間をかけて頑張ってくれてる理音くんと、ちゃんとひとつになりたかった。



「も、一気に…どうぞ‼︎」

「マジで…?泣くよ…?俺も泣くかもよ…?」

「その時は一緒に泣くからっ‼︎」

「わかった…。あとで怒られるから…もう、やめてあげない」

「んんんんんっ‼︎」

「やっば…気持ち…。息して、由乃」

「ふっ…うっ…うぁっ…」

「ホント…可愛い…。痛い?大好きだよ」



苦痛に歪むあたしに『可愛い』と言った理音くんは、やっぱり隠れSだったと実感した。



気遣ってくれて、優しくしてくれて。



だけど理音くんは、上からあたしを見下ろして妖艶に笑った。



「想像以上にキレイだね」



痛みと幸せ。



ポロポロ流れる涙を吸い取られ、終わった時にはグッタリしてた。



「服…着たい…」

「ダメ。モコモコは今度ね」

「このまま…寝るの…?」

「ん、俺が起きるまで…そのままでいてね?」



とにかく疲れて、ふたりでくっつきながら眠った。



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