俺様天然男子
紗雪を迎えに行こうと、全員で外に出ようとした時。



「おいっ‼︎誰だよっ‼︎」



スバルのスニーカーの紐が、右と左、繋がって結ばれてる。



『さぁ?』と言った、犯人の嵐生。



外に出て、寒くてポケットに手を突っ込んだ時、なにかの違和感。



ん?



何かと思って出してみたら、俺のパンツが入ってた。



「嵐生‼︎」

「スペアパンツ〜」



そう言って走って逃げてった。



クソ。



このままで済むと思うなよ…。



「紗雪〜」

「うわっ‼︎マジで髪、やったんだね‼︎由乃から聞いてたけど似合うじゃん」

「紗雪さん?まずは俺じゃね…?」

「あぁ、嵐生。久しぶり」

「俺も髪白くしようかな…」

「やめてよ。絶対似合わないから」

「ひどくね⁉︎理音贔屓だ‼︎」



拗ねる嵐生を見て、嵐生が紗雪を好きになっていることに気がついた。



紗雪はやっぱり、紗雪だよ。



もう、どっちかといえば嵐生の方が紗雪のこと好きなんじゃん。



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