俺様天然男子
カバンからノートを取り出して机に入れている天道くん。



「ねぇ、いつも何聴いてるの?」

「いろいろ…」



これはもう、突っ込むなということ?



聞くなオーラが見える気がする…。



んー、話題がない…。



「山口くんと仲良しなんだね」

「仲良し…」

「ご、ごめんね、お礼言いたかっただけだから。それで、あたしの名前は覚えてくれた?」

「ヒナ…モリさん?」

「うん、よろしくね、天道くん」

「よろしく…」



これ以上いちゃいけないような気がして、席を外した。



話したくないと言われたら、ショックで寝込む自信がある…。



あぁ、緊張した…。



「ねぇ、なんであんなのに話しかけてんの?」

「あんなのって…」

「キモいんだけど…」

「そんなことないよ。この前ちょっとね。お礼言ってきたの」

「ふぅん。関わんないほうがよくない?こっちまで暗くなりそう」



ムカつく。


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