俺様天然男子
羨ましそうだから、仲間に入れてあげようと、理音くんが言って。



「顔小さいっ‼︎このまつ毛、まつエク?」

「本物」

「羨ましいっ‼︎」

「紗雪さんこそ美人ですよ。あたしもこう…色気?みたいなの欲しいです」

「泉ちゃんは清純派でいいの‼︎色気とかいらないから‼︎」



あっ、もう、年が変わるよ?



みんな、気付いてないけど。



「由乃」

「ん?」

「飲み物取りに行こう」

「えっ?あたしも…?」

「うん」



理音くんと部屋を出た。



スマホを見ると、ちょうど0時。



「あけましておめでとう」

「へっ⁉︎んっ…」



後ろには理音くんの部屋のドア。



包み込まれた頬に、触れるだけの新年初チュー。



「お、おめでとう…」



顔が熱い…。



こういうとこ、理音くんなんだよね。




キッチンで飲み物を持って部屋に戻れば『あけましておめでとう』の嵐。



理音くんとの内緒のキスは、バレないようにしとこ。



絶対いじられる。



気がつけば、泉ちゃんの隣にスバルくんが座ってる。



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